父⑥ いまいま安定


抗がん剤を始めて数週間。


とくに父の様子は変わらない。


気持ち悪いとは言っていたが、それはやはり膿瘍由来の気持ち悪さであり、

薬を飲んだから気持ち悪くなった、気持ち悪さが増した、ということではないと。


なんやねん…!!


年内でお陀仏か否かと、喪服を超特急でそろえ、ハラハラした日々はなんだったのか。


いや、今でも充分まずい状態には違いないのだけれども。見た目には元気。


しかも1日だけなら外出してよい、と言われた。

今無菌室にいるんですけど、1日とはいえ、そんな軽くていいの⁉

白血病て、よくわからない。


抗がん剤が効いてるのか効いてないのか、今イイ感じなのかダメなのか、そういう進捗は、こちらから聞かないと教えてくれないんですよ。


あまりホスピタリティのある医師ではないのと、抗がん剤は何百とある種類から何が合うか定め、トライ&エラーを繰り返していくそうなので、そうそうに結論はでないみたい。


数日投与→数日あける、を繰り返すことで“効き”をみているそうだ。


医療の凄みを痛感する。


「安心はできませんが安定はしています」


これが最近の医者からのお言葉です。


よく生きる

不安神経症(疾病恐怖)のリハビリとして他人の死生観を集めたり、役立つ情報を自分のために溜めています。

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