ユートピアすぎる

こんな高校生いるかよ…

読んだ後、周囲の友達がみんな口にした言葉。

もちろん、いるかよ…のあとにはあったら絶対入りたい生まれ変わったらこんな学生生活送りたいいいいーーーという声にならないため息が漏れるのだ。※読んだのは20代でした


登場人物すべてがあまりにデキた人間であり、

こんな人間関係、友達関係、恋愛ができたらいいなの、いいなが120%つまっているストーリー。


物分りのいい生徒、先生、誰も他人を否定せず異端を受け入れてくれるクラスメイトたち。

よしながふみの「フラワーオブライフ」は、私の理想がすべて詰まっていた。


同時にこれは、世の中の不条理を体験した大人でしか描けない世界であるとも思った。

よしながふみの「こうあってほしい」という希望が反映されているような気がする。



最近、これを読んだときと同じ気持ちにさせられた漫画に出会った。

これ。「ロマンスのたまご」。

なんと、あの「逃げ恥」の作者の25年前の作品です。


友人が小学生のとき読んで、感銘を受けたという作品。すべてが大人でおしゃれで素敵に見えたという。


読み終えたあと、思わずため息がでて遠くを見つめてしまったね。。

そしてこれはあれだ、「フラワーオブライフ」を読んだときと同じ読後感だと思った。


なんというか…性善説なんだな、みんな。

裏をかいたり、妬んだり、憎んだり、裏切ったり、そういうのが1ミリもない。


私なんて小学生のときだってあったよ、色々!


それなのにこの主人公たちは何なんだ、いい人すぎるうえに、リアクション(つっこみ)が、高校生とは思えぬ機知に富んでいる。

本当に10代か? 

友達同士のやりとり(きづかい)がもう、子供3人くらい産んでる達観したおばさんレベル笑。

もちろん男子もよくデキた子すぎる。

高校生男子なんてまだまだ子供で性欲のかたまりみたいなもんなのに、あれは中の人がもはや老紳士としか思えない。


そう思えるほど皆、精神が安定している。高校生なのに(だよね?中学生じゃないよね?)


自分のリアルな学生生活も充分楽しかったけれども、

何事にも疑り深い私には、この2つの漫画で描かれる世界がユートピアすぎるしまぶしすぎ。


どうやったら、こんな漫画みたいな子に育つんだろう?


よく生きる

不安神経症(疾病恐怖)のリハビリとして他人の死生観を集めたり、役立つ情報を自分のために溜めています。

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