うつヌケ

この本は素晴らしい。

私は今はうつ病ではないですが、心気症はうつを併発することが多いそう。

家系的にも素質充分なので、予防が大事なのです。うつの気配を感じ取る訓練な。

これはうつからヌケた人、地獄から生還した人のエピソードが、田中先生(手塚治虫)のやわらかなタッチで描かれていて、語り口も当事者にやさしく読んでいて「そうそうそうそう!」と納得すること多数。


十数人登場するうつ経験者は、なったきかっけも治るきっかけも様々。

私は大槻ケンヂ氏(も心気症だった)と症状がほぼ一緒で、「それそれそれそれそれなーーーーーー!」とスーパー共感できました。

たとえば同じうつの人でも、仕事してたほうが救われる人と、仕事を即効やめたほうがいい人がいて、大槻氏は前者。私も前者。それは職場では自分が必要とされ、評価されていることを実感できるからです(これって、普通に書いてるけどすごく恵まれていること)。

それに、何かに没頭しているときのほうが、病気や死の恐怖から気持ちが逸れますからね。独りのほうがつらい。


でも、私の周囲も含め、現代のうつ患者には仕事がうつのトリガーになってる人が多いので(仕事休めない、パワハラすごい、好きじゃない仕事を生活のためにしている等)、その場合は即効辞めるべき。会社辞めても死なないので、そっちの人はすぐ辞めて!


うつになる人は

①まじめ、責任感強い、仕事できる

②こんな風になってしまった自分が許せない、責める

③そんな自分を受け入れてくれる環境がない

が鉄板ですが、私は②が相当クセモノだと思うね。だってそれはその人の性格だから、そう簡単には治りません。


なので、うつや私のような心気症には「時間」が、②を受け入れるための時間が必要。。でも早く治したいから焦る→また悪くなるの繰り返しなのです。


本当にどん底に居る人は読めないと思うけど、卒業した人、再発が怖い人、周りにそういう人がいる人にとって、心が軽くなれる本。

よく生きる

不安神経症(疾病恐怖)のリハビリとして他人の死生観を集めたり、役立つ情報を自分のために溜めています。

0コメント

  • 1000 / 1000