頭にたたきこむ
読んだ本のラインナップはこちらです。
■森田療法がよくわかる本
森田療法は、前回さんざん学んだので(自分で)、私にとってとくに新しい知識はなかったですが、改めて脳に叩き込むために購入。具体的な症例が簡潔にまとまっていて、初めて読む人にはとても入りやすい本。今年3月発売されたもの。
■運命は切りひらくもの「森田療法」の普及にかけた岡本常男と支えた人びと
これは、森田療法を調べだすと必ず行き当たる公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団の創設者で自身も森田療法によって、不安神経症(胃腸神経症)を克服した岡本氏の自叙伝。岡本氏はニチイ(現イオンリテール)の創業者のひとりで、副社長を務めた人物。森田療法への感謝と普及のために私財40億円を投じて、この財団を作った…というある種、奇跡のような話。…不安神経症の人って言わないだけで、めちゃいるんだな。
仕事についてあまりにも完璧主義、生来の胃弱で食事が思うようにできず体重も30キロ台になり死の恐怖に苛まれながらも、誰にも弱音を吐けない…など岡本氏の体験は、症状こそ違うけれど、体験者だからこそ共感できることは多く、読んでいてしんどいシーンもある。
森田療法は、すべての不安神経症に有効というわけではなく、患者側に以下の意思があることが肝だ。
・自分の症状を克服し正常にもどそうという意欲があること。自ら進んで医療を受けよう、色々な方法を試してみようとする人
・自分の症状に対する反省、批判ができること
つまり、病気の発端ともいえる「ずっと健康でいたい」(身体的にはすでに健康ではあるのだが)という貪欲な気持ちが、治療の際は、プラスの意味で役立つ。なぜなら、ひと一倍よりよく生きたい、健康でいたい(=病気になりたくない)という<生への欲望の強さ>が起こさせる病こそ、不安神経症、疾病恐怖の根幹だから。
■身体にきく/整体。共鳴からはじまる気ウォッチング
現状を知人に話したら「気功」の話を紹介されて、読みだした本。どちらもその世界では有名な片山洋次郎氏のもの。
気功といっても不思議パワー、霊能力みたいなことではなく、整体の新しい考え方・捉え方、といった感じでなかなか興味深い内容。いわゆるボキバキ身体をいわす整体とはちょっと違う。
睡眠こそ最高の整体、体調が悪いことはむしろ免疫が素早く反応できている証拠(だから悪いことではない)、呼吸の大切さ、自分の体癖を知ってポジティブに活かす、整体(気功)は自己回復力を高めること、などなど…基本的に西洋学とは逆の考え方で面白い。
私は祖母が気功を受けていたこともあり(ひざとかだったかなー?)、気功にそもそも抵抗はなかったけれど、まあ歴史が何千年もあるものはエビデンスがなくても、なんか理由があるんだろうと思って信じています。
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