心配学

最近読んでいる本。

飛行機事故(墜落)にはおびえるけど、交通事故は気にしない。

海に入るとサメに怯える。

タミフルの副作用は気になるが、普段の健康管理はとくにしてない。


無駄な心配と、本当に気をつけておいたほうがいい心配のズレをロジカルに説明している本で非常に面白い。

不安恐怖症になってから、カウンセリングをはじめ、私は認知行動療法を実践し、その手の本も読み漁ったけれど、この本もまさに同じようなことが書かれている。


「経験や知識が認知を歪める」と本書にあったがまさにその通りで、情報の頻度と実際の発生度にはズレがあっても、その知識・経験が多いほど、その人の中では確率が増すのだ。


これを自分に当てはめてみると、、


私は昔から健康(病気)にとても興味があって、率先して知識を得ていた。

そのため、周囲の中でかなり病気や医療について詳しい。だからレアな病気もたくさん知っている。


そこに生まれ持った、神経質で心配性な性格が加味されると、実際の発生率とは関係なく、レアケースな事象とちょっとして日々の心身の変化とを結びつけて、必要以上に怯える。ザ・認知の歪み!


でもこのクセって多かれ少なかれ、人間すべてに言えることじゃないか。


私のように病気にならなくても、
多くの人がテロや天変地異、突然の病など、自分ではどうしようもないことが起きたとき、過去の経験と知識から、不安を解消するための、いちばん簡単でわかりやすい、もっともらしい解を導いているアレ、あれまさにこれ。


幸い、私はリアリストな面ももっているので(つうか根本にはあるのは好奇心や探究心ですね)、こうして分析できるけど、取り込まれてしまう人は本当につらいよ。


私は普段NHKしか見ないんだけど、病気になってますます、(どうでもいい)情報の摂取を減らしたくなった。


私が一番嫌いな病気の番組。
1日のうち放送されない日ってないのでは?それくらい乱立している。


番組が多いのは不安を煽ることで視聴率がとれるから。
今TVをオンタイムで見てる人って中高年がメインでしょ、そうなったらもう気になることは健康くらじゃない?


がんは死因1位で2人にひとりが罹患するけど、それは寿命がのびたから、かかる人が多くなっただけ。そういうファクトを伝えないで、不安ばかり煽るしプラスになる情報はほぼないから、健康番組は無意味。


信じていいのは、科学的に証明されていることと、死亡率のデータのみである!


よく生きる

不安神経症(疾病恐怖)のリハビリとして他人の死生観を集めたり、役立つ情報を自分のために溜めています。

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